モロッコという国は実は注目に値する国である。そこはアフリカでNO2の経済発展国である。
2022年時点で人口は3746万人。
それほど多いとは言えない人口。
首都はラバトというところだ。
映画でも有名なカサブランカではない。
カサブランカから少し北に行ったところで、さらに北にはジブラルタル海峡がまちけている。
つまりヨーロッパからも程よい近さにあるわけだ。
民族的にはアラブ人が65% ベルベル人が30%となる。
宗教はイスラム教のスンニ派が多数を占めている。
政治
政治制度は立憲君主制度である。
日本と同様であり、つまり王様がいることになる。
モロッコディルハム紙幣の肖像になっているそうだ。
就任は1999年7月。全王の崩御による即位である。
議会は2院制である。つまり衆議院と参議院がいるわけだ。
衆議院は直接選挙だが、参議院は間接選挙となっている。
ここまで見てくるとほとんどの側面で日本と似ていることがわかる。
まあどこの国も大体似たようなものだが。
首相はアズィズ・アハヌーシュという人。
モロッコの実業家であり、かなりの資産家であるようだ。
Akwa Groupという石油・ガスを扱う会社を会社のCEOである。そりゃ億万長者になるわけだ。
ロシアも国がエネルギー会社を保有しているから、実質プーチンのもののようなものであり、その点ではロシアに似ているとも言えるだろうか。。まあ流石にプーチンと比較するのは失礼であるか。ちなみに2023年に開催されたペテルブルグでのロシア・アフリカ首脳会議に出席している。何かと汚職の噂が絶えない男のようだ。
近代史
99年にモハメッド6世が即位。
割と大胆な人事を行ったという。この人事が何を指すかはわからない。国王に相応の権力があるのだろうか。
03年にカサブランカで同時爆弾テロが発生。45名の死者が出る。
国内イスラム過激主義「サラフィア・ジハディア」のメンバーが逮捕とあるので、この組織が関与していたのだろう。
その後もコンスタンスに爆破テロが起きている。
2011年頃に起こった、チュニジアとエジプトでの政変によってモロッコでも抗議活動が起こる。これを受けて国王の権限が抑えられたようだ。つまり99年時点ではやはり国王に相応の権力があったようだ。そして憲法が書き換えられる。つまり民主化が進んだのはつい最近のようだ。
そういう意味ではまだ若い国であり、今後の経済発展が期待できると言えるだろう。
経済について
経済は農業が基礎である。GDPのなんと12%占めている。
日本は4%ほどであり、3倍もある。
といっても12%で国基盤になっているのか。
資本主義の常であるが、暫時的に工業化を進めているようだ。
外資企業の投資にも力を入れていおり、日本企業も複数進出している。
アジアのおけるリーダー的地位も狙える国であるから、その選択は賢明であると言えるだろう。
対日輸出は主に魚介類であり、タコ、マグロ、イカなどである。ただ個人的にスーパーにモロッコ産は見たことがない。他は衣料、肥料、燐鉱石関連であるそうだ。衣料もパッとこないが、普段の生活では目にしないところで活躍しているのだろう。約601億円である。
対日輸入は 自動車、電気回路等機器・半導体等電子部品であり、約310億円である。
つまり日本的には赤字なわけだ。
他
在留邦人数は352人。現地のモロッコ人に聞いたところ、よく日本人を見かけると言っていたが、それほど多いとは言えない。
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