さて、イランという国を皆さんどういうイメージを抱いているだろうか?何やらイスラムの怪しい国だという偏見に塗れた意見がほとんどだろう。しかし実際はそんなことはない!これほど魅惑的な国もないだろう
まずはいつものように外務省で確認しよう。
面積は日本の4倍もある。
人口は約9000万人(2023年時点)
首都はテヘランとなる。
場所はこちら。
割と北部の方にあるのがわかるだろう。
この北にある湖がカスピ海である。
民族はペルシャ人によって多くが占められており、ペルシャ語が使われている。
他にもトルコ人、クルド人、アラブ人などが住んでいる。
ペルシャ人って聞けば、それだけで神秘的な美しさと砂漠を想起させる。
宗教はイスラム教がメインである。
政治体制
イスラム共和制である。まあ王はいないということだ。共和性と言えばローマを思い出すだろう。
ただ少しイスラムの政治体制は複雑である。
最高指導者という地位がある。
現在はセイエド・アリー・ハメネイ師あるいはアリー・ハーメネイーと呼ばれる人がこの地位にいる
なかなか貫禄のあるお顔である。
一方で大統領も存在する。セイイェド・エブラーヒーム・ライースィー
なんと2024年5月19日にヘリコプターの墜落事故で死亡したようだ。
イランの現代史を扱った本によれば、この最高指導者と大統領の権力が混在しているようだ。
つまり普通ならどちらかが形式であるはずなのだが、イランはそうではないようだ。
ここら辺は実際にどうなのかはもっと調べる必要があるだろう。
基本的な外交方針
全ての国家、国民との公正かつ相互的な関係構築を行うようである。
これだけを聞くと、あらゆる国との関係性を重視しているように思える。
2024年にロシアとの二国間条約に調印するとされている。
またイランは日本との関係も重視していると言われている。非常に親日国である。
イスラエルを国家として承認していない。
イランとはイラン・イラク戦争の経験がある。あまり仲はよくないようである。
核開発
イランを考える上で欠かせないのは核開発である。
2002年にイランの核開発が発覚した。なんと18年間も秘密裏に行っていたようだ。
よくもまあそこまで隠し仰たものである。
英仏独でパリ合意によってイランの活開発は停止される。
しかし2年後にはウラン濃縮を再開・継続を始めた。
経済
さて、経済を見ていこう
主要産業は石油関連事業である。それ以外の産業が見当たらないのなら、将来的な発展に懸念が残る。
しかし農業と工業も盛んのようだ。
GDP(名目)は約3,679億ドル(2023年4月、IMF)である。
日本は4兆2,106億ドルである。相当な開きがあるのがわかるだろう。
資源の国と資源がない国でここまで違いがあるわけである。
資源があることはさほど重要ではないのかもしれない。
一人当たりGDP(名目)約4,252ドル(2023年4月、IMF)
日本は33,854ドル2022年 である。
ここでもかなりの差があることがわかる。
物価上昇率は42.50%(2023年4月、IMF推計)というほぼ倍近くになっている。
また失業率も9.54%(2023年4月、IMF推計)である。
エネルギー産業
原油
(1)確認埋蔵量1,578億バーレル(シェア9.1%)(2020年末)(世界第4位)
(2)生産量362万バーレル・パー・デイ(シェア4.0%)(2021年末年)(世界第8位)
原油が強い。埋蔵量だけで4位ならば、今後もしばらく続きそうである。
しかし石油っていつになったら途切れるんだろう。。。
天然ガス
(1)確認埋蔵量32.1兆立方メートル(シェア17.1%)(2020年末)(世界第2位)
(2)生産量2,567億立方メートル/年(シェア6.4%)(2021年末)(世界第3位)
こちらも裕福な埋蔵量を誇っている。
生産量も世界で3位だ。
今後の経済の見通し
2013年から高インフレが続いている。そのために核を縮小してEU3+3と核交渉を行う。目的は経済制裁の解除である。
特にアメリカの経済制裁によって経済が著しく減退している。
貿易
輸出は中国が一番である。2番目はイラクである。仲悪くないのかな?3番目はトルコ。4番目がアラブ首長国連邦、ここは近いしまあ納得。5番目がインドである。比較的周辺国というイメージだ。
輸入はこうなっている。 1 アラブ首長国連邦 2 中国 3 トルコ 4 インド 5 ドイツ
それぞれ何を輸入しているのか気になるところ。。。
日本との関係
比較的友好関係を維持している。1929
イランの歴史
イランを語る上でまずキーとなるのが、アケメネス朝ペルシアである。
この王朝が巨大な古代オリエントを統一したのだ。
この立役者がキュロス2世である。
さらに息子のカンビュセス2世がインダス川からエジプトまで支配下に収めた。
ダレイオス1世の時代にはパキスタンからギリシャまで統治するも、
ギリシャに敗北を喫してしまう。
現存するペルセポリスはこのダレイオス1世が建設したものだ。
そして歴史上敵役として有名なダレイオス3世が登場する。
彼の時代にあいたいするのはそう、かの英雄アレキサンダー大王である。
これによってイランは被支配者の時代になることとなる。
しかしアレキサンダー大王が現れるまで続いたこの巨大な帝国は、
いまだにペルシア人にとって世界に誇るものである。
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